最近、よくつまずく、怪我をしやすくなった、疲れやすい…年齢による身体の変化は誰にでも訪れるもの。
そこで相談した病院や周囲の友達からピラティスが良いらしいよって聞いたけど、「ピラティスって20代がやる運動じゃないの?」なんて思っていませんか?
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そもそも「ピラティス」って?若い人向けのエクササイズじゃないの?
ピラティスは1920年代にドイツの従軍看護師だったジョセフ・ピラティス氏によって考案された第一次世界大戦の負傷兵のリハビリにも用いられたエクササイズです。
呼吸法や体幹(コア)を重視し、ゆっくりとした動きで身体をコントロールすることを学んでいくので、高齢者や体に不調のある人でも無理なく取り組めるエクササイズになっています。姿勢改善、インナーマッスルの強化、免疫力を高め、ストレスの解消や睡眠の質向上にも効果があると言われ、世界中で老若男女、リハビリやエクササイズとして行われています。
近年、セレブやインフルエンサーの影響で、ピラティスは若い人向けのエクササイズというイメージをお持ちの方もいるかと思いますが、「シニアにこそピラティスをはじめてほしい」と話す、腰痛研究のスペシャリスト成田崇矢先生にお話しを伺いました。
成田 崇矢先生(理学療法士)
飛込競技の日本代表トレーナーとしてリオオリンピック、東京オリンピック、世界水泳に帯同するなど、スポーツ現場での理学療法に精通。日本体育協会公認アスレティックトレーナー、JOC強化スタッフ(医・科学)、日本水泳連盟科学委員、日本水泳連盟医事委員。
<著書>
・「肩こりを治せば、老いも止められる(高橋書店)」
・「腰痛がス〜ッと消える(学研パブリッシング)」
・「金岡・成田式 腰痛さよなら体操(TJMOOK)」他
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シニアにこそピラティスはおすすめ
成田先生:
ピラティスは他の運動に比べて「急激な心拍数の変動が少ない」エクササイズです。
心拍数が急激にあがってしまうと人によっては身体に問題が生じることもあるので注意が必要ですが、ピラティスは、急激な心拍数の変動がないエクササイズなので、循環器系(心臓、血管、リンパ管など)への負担が少なく、効果的に最大限の運動効率をあげられるように出来ています。
「関節への負担が少ない」のもピラティスのメリットです。
ランニングなど加速度的な力が加わる運動は関節に荷重ストレスが加わってしまい、怪我につながる恐れもあります。一方ピラティスは関節への大きな負荷がかかりにくい構造になっているのがポイントです。
例えば、マット・ピラティスは横になった姿勢を中心にすすめますし、マシン・ピラティスはバネの力を利用して関節への負荷を減らしてエクササイズができるよう作られています。
Point
マシン・ピラティスで使用するマシン「リフォーマー」は、元々負傷兵のリハビリを助けるためにジョセフ・ピラティス氏が病院のベッドにスプリングをつけて使ったものが進化してできたものです。
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zen placeには業界最多人数のエデュケーターが在籍している
成田先生:
数々のピラティススタジオがある中でzen placeのピラティスの最大の特長はエデュケーター(インストラクター)です。
数多くのエデュケーターが在籍しているので、自分にあったエデュケーターを見つけることができるのは、最大のメリットだと思います。そしてそのすべてのエデュケーターが身体の構造をしっかりと理解してレッスンをしています。腰が痛いと言ってもその原因はひとそれぞれ。それを理解して教えているのというところがzen placeのピラティスの良いところです。
Point
zen placeには国内ピラティススタジオ最多の140店舗に1,000名のエデュケーターが在籍しているので、自分にあったWEを見つけることができます。型にはまったレッスンではなく、クライアント(=会員様)の身体の状態、その原因を一緒に探し、レッスン内容も一緒に考えていけるのが最大の特徴です。
Q. 運動不足でもできますか?
A. 運動不足の人にこそやってほしい。
成田先生:
抗重力に抗して運動すると心拍数の変動が大きく身体に負担がかかります。ピラティスは体に負担なくできるから運動不足でもできます。むしろ運動不足の人にこそやってほしいと思っています。
Q. 腰の骨が曲がってきているのですができますか?
A. そんな人にこそおすすめです。
成田先生:
曲がってしまう理由は人それぞれなのですが、それに抗するような運動があるのでむしろおすすめです。
Q. 腰痛は改善しますか?
A. 良くなる方が多いです。自分の力で根本的に腰痛を治したいと思っている人にはおすすめ。
成田先生:
腰痛そのものを直接的に直す訳ではありませんが(マッサージなど)、腰部に加わる力を変える事によって腰部への負担が減るため、結果として腰痛が良くなる方が多いです。慢性的な腰痛には直接的な治療よりは、患部への負荷を軽減する間接的な治療の方が重要だと思います。
Q. どのくらいの頻度でやるのが良いですか?
A. 1週間に最低1回
成田先生:
運動習慣になるのが1週間に1回以上と言われているので、まずは1週間に1回は通うようにすると良いと思います。
「70代からでも始められる、続けられる、ピラティス習慣」
詳細はこちら:https://www.zenplace.co.jp/classes/senior