8週間「ピラティス」を続けてみたら起きたこと

ピラティスはヨガに似ていて、体にいいらしい…とは聞いたことはあるものの、実際にどのような効果があるのか、
よく知らない人も多いのでは?
今回はピラティスの基礎知識とともに、実際に8週間ピラティスを実践したライターの体験記をPick-up!

Section01 ピラティスとは?

ピラティスとはヨガに似た運動で、体幹や姿勢、バランス、柔軟性に重点を置いた一連の動きのこと。心と体の健康は密接に関わっていると考えた、ドイツ生まれのジョセフ・ピラティスによって開発され、通常のフィットネスとしてだけでなく、身体全体のバランスを整えるものとして広く認知されています。

Section02 ピラティスのメリット

定期的にピラティスを実践することには、様々なメリットが。ピラティススタジオMotivate PTの CEO、ハーキラット・マハールさんはこう解説。
「ピラティスが素晴らしいのは、誰でも、何歳からでも、始められること。コントロールされた段階的な動きにより、体を完全につくりかえることができます」
「ジェンダーに関わらず、包括的な方法を使っているところもいいんです」
多くの人々がジムで重いダンベルを持ち上げて鍛えていることが多いけれど、「強さは数値では測れない」と加えたマハールさん。ピラティスは自分が今何をしているのか、止まって考えさせるもの。心に集中し、呼吸を整え、インナーマッスルを使えるようにすることは、体を鍛えるために大変効果的なのだとか。
ここからは、ピラティスを8週間続けたライター(ベッキー・フレッチャー)が実際にどのような変化が起こったかをレポート。その効果とは?

“バランス”

「大人になってから、私の体のバランスは取れているとは言えませんでした。でもたった数週間ピラティスをやっただけで、ジムでランジや片足トレーニングをしたときにグラグラしなくなったんです。全体的に安定感が増し、足首のためのリハビリ運動もうまくできるように。続けていくことで、ピラティスリフォーマー(ピラティス専用マシン)で複雑な動きにも挑戦できました」

身体全体のバランスを整える

マハールさんによると、ピラティスは、他のワークアウトに比べて、考えることが必要なのだそう。そこには心を活発に動かし、とぎすますというメリットも。ただ一連の動きを覚えるだけではなく、コンセプトを学ぶことが必要とのこと。
また、ピラティスの中には、単なる体の動きよりも複雑なコンセプトに基づいているものもあるため、わかりづらい動きも。運動をなめらかに続けるためには調整がカギで、体をパーツごとではなく全体として感じられるようになっていくよう。

“ピラティスと体幹”

「まもなく私はプランクや他の体幹運動で長く持ちこたえられるようになり、フォームも良くなって、腹筋がはっきりしてきたことにも気づきました。机に座っている時の姿勢も改善したし、日に日に体幹を意識するようになっていったんです」

身体全体のバランスを整える

マハールさんは、腹筋=体幹ではないと強調。腹筋はあくまで、体幹の一部なのだとか。
そして体幹を鍛えるということは、手足を動かしながら、脊椎や肩帯、骨盤の位置を正しく保つこと。体幹筋は大きく2つのグループに分かれ、背骨の微調整をするローカル筋と、大きくて力強い動きを生み出す表面のグローバル筋があるそう。
また、多くのピラティスの動きは、手足をさまざまな方向に動かしながら胴体を固定することが必要。そのため、バランス、安定性、柔軟性が求められ、結果的に体幹を鍛え、体を整えることにつながるとマハールさんはコメント。
 
「加齢に伴い、私たちの体には、硬くなり、柔軟性を失う傾向があります。すると、体の調整がうまくいかず、首がこったり、頭痛や腰痛が起きたりします。ピラティスは関節に作用して、脊椎を動かしやすくするため、ハムストリングスの緊張や、ひざの痛み、猫背、ストレートネックなどの予防になります」

“ピラティスと柔軟性”

「わずか8週間のピラティスによるもう一つの特筆すべきメリットは、体の可動性と柔軟性が上がったこと。深くストレッチができるようになり、あらゆる運動で可動域が増えました。特にそれを感じたのは、ヒップフレクサー(お尻を鍛えるマシン)をしたときでしたね」

筋肉を伸ばす動き

ピラティスをやるまでは、(特にカリフォルニアでは)主婦や女性がピラティスやヨガをやっているイメージでした。でもまわりの人と話していて、アスリートがトレーニングやルーティンに取り入れていると知りました。
やってみて感じたのは、ピラティスは想像以上にハードということ。コアをここまで強化できるとまでは思っていませんでした。
この2年間ピラティスを続けて、毎週良くなっていく変化を自分自身で
感じていて、身体が良くなっていくことを感じています。
また、ピラティスは、私のマインドをも完全に変えました。より広い視野で
オープンに物事を捉え、やってみようとより前向きに思えるようになりました。
フットボールにとって必要なこと、効果的なことだけでなく、アスリートとして全般的に向上できるものをやってみようと思うようになりましたね。

“ピラティスとメンタルヘルス”

「運動がメンタルヘルスに良いということはあらゆる研究が証明しているところだけど、私にとってはピラティスもそうでした。意識して呼吸をするのがとても心地よく、一日の始まりにレッスンを受ければ心の準備ができるし、一日の終わりなら、心が整いました」

呼吸も重要

「ヨガやピラティスで行う呼吸法はストレスや血圧を下げることで知られています」とマハールさん。また深呼吸は正しい血流を促し、睡眠の質を上げるそう。
「体を動かすことでエンドルフィン(高揚感・幸福感をもたらすとされる神経伝達物質)が分泌されるため、気分が良くなることがあります。活発に体を動かすことで、自尊心が高まり、セルフコントロール能力が上がり、困難に対処する力が増すと考える科学者もいます」

参考:『8週間「ピラティス」を続けてみたら起きたこと』
https://news.yahoo.co.jp/articles/e36f3f0b1cd984daa12564ad94a403e540c2aa47?page=3


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